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ファクタリングの利用は取引先にバレる?バレないための方法と注意点

「ファクタリングを使いたいが、取引先に知られて信用を失いたくない…」

「万が一バレて、今後の取引に影響が出たらどうしよう…」

経営者であるあなたが、このように悩むのは当然のことです。

私、河合は、かつてメガバンクで多くの中小企業様の融資を担当してきましたが、同じような不安の声を数えきれないほどお聞きしてきました。

そのお気持ち、痛いほどよく分かります。

ご安心ください。

結論から申し上げますと、ファクタリングは「契約形態」を正しく選べば、取引先に知られることなく安全に利用することが可能です。

この記事では、元銀行員という経歴を持つ資金調達のプロとして、ファクタリングが取引先に知られてしまう仕組みから、絶対にバレないための具体的な方法、そして思わぬ落とし穴まで、あなたが本当に知りたい情報をすべて、包み隠さずお話しします。

読み終える頃には、あなたはファクタリングに対する漠然とした不安から解放され、自信を持って「次の一手」を打てるようになっているはずです。

さあ、一緒にお金の悩みから解放され、事業成長のアクセルを踏み込む準備を始めましょう。

そもそもファクタリングとは?基本を再確認

まず、なぜファクタリングが「バレる・バレない」という議論になるのか、その前提となる基本的な仕組みから見ていきましょう。

銀行融資とは根本的に違う「売掛債権の売却」

ファクタリングとは、貴社が保有している「売掛債権(取引先から将来入金される予定のお金)」を、ファクタリング会社に売却することで、入金期日よりも早く現金化するサービスです。

銀行融資が「お金を借りる」行為、つまり「負債」を増やすことであるのに対し、ファクタリングは自社の「資産(売掛債権)」を売却して現金を得る行為です。

これは会計上、大きな違いがあります。
融資ではないため、貸借対照表(バランスシート)上の負債は増えませんし、信用情報機関に記録が残ることもありません。

審査で重視されるのも、貴社の財務状況や過去の納税実績より、「売掛先の信用力」がメインとなります。
だからこそ、銀行融資の審査に時間がかかる、あるいは断られてしまった場合でも、迅速に資金を調達できる可能性があるのです。

なぜ、今ファクタリングが中小企業の資金繰りを救うのか?

現代のビジネス環境は、変化のスピードが非常に速いのが特徴です。
急な大型案件の受注による材料費の増加や、予期せぬトラブルによる出費など、突然まとまった資金が必要になる場面は少なくありません。

銀行融資は安心感がある一方で、審査に数週間から1ヶ月以上かかることも珍しくなく、「今すぐ資金が必要」というニーズに応えきれないことがあります。

その点、ファクタリングは最短即日で現金化できるサービスも存在し、このスピード感が多くの中小企業の資金繰りを支えているのです。

【結論】ファクタリングがバレるかどうかは「2つの契約形態」で決まる

さて、ここからが本題です。
ファクタリングが取引先にバレるかどうかは、契約形態が「3社間」なのか「2社間」なのか、この違いによってほぼ決まります。

【原則バレる】3社間ファクタリングの仕組みと特徴

3社間ファクタリングは、その名の通り「あなた」「取引先」「ファクタリング会社」の3社間で契約を結ぶ方法です。

仕組みの流れ

  1. あなたがファクタリング会社に申し込みます。
  2. ファクタリング会社から取引先へ、債権を譲渡することへの承諾を求めます。
  3. 取引先が承諾し、3社間で契約を締結します。
  4. ファクタリング会社からあなたへ、売掛金が入金されます。
  5. 期日になったら、取引先からファクタリング会社へ直接、売掛金が支払われます。

この流れを見て分かる通り、3社間ファクタリングでは取引先の承諾が必須となるため、必ず利用の事実が知られることになります。

メリットデメリット
✅ 手数料が安い(相場:2%~9%)⚠️ 取引先の承諾が必須(必ずバレる)
✅ 審査に通りやすい⚠️ 資金化までに時間がかかる

ファクタリング会社にとっては、取引先から直接支払いを受けられるため、未回収リスクが低く、その分手数料を安く設定できるのが最大のメリットです。

【原則バレない】2社間ファクタリングの仕組みと特徴

一方で、2社間ファクタリングは「あなた」と「ファクタリング会社」の2社間のみで契約が完結する方法です。

仕組みの流れ

  1. あなたがファクタリング会社に申し込み、契約を結びます。
  2. ファクタリング会社からあなたへ、売掛金が入金されます。(取引先への通知はありません)
  3. 期日になったら、取引先からあなたへ、通常通り売掛金が入金されます。
  4. あなたは、入金された売掛金をファクタリング会社へ送金します。

この方法では、取引先とのやり取りは一切発生しません。
そのため、取引先に知られることなく、資金調達を進めることが可能です。

メリットデメリット
✅ 取引先に知られない⚠️ 手数料が割高になる(相場:8%~18%)
✅ 最短即日で資金化可能⚠️ 悪徳業者のリスクがある

ファクタリング会社からすると、あなたからの送金が滞るリスクがあるため、3社間より手数料は高めに設定されています。
しかし、そのスピード感と秘匿性の高さから、現在では多くの中小企業に利用されています。

なぜ経営者は「バレること」をそれほど恐れるのか?元銀行員の視点から解説

ここまで仕組みを解説してきましたが、なぜ経営者の皆さんは、これほどまでに「バレること」を心配されるのでしょうか。
銀行員時代、そして現在のコンサルタントとしても、その根底にある3つの心理的要因を見てきました。

「資金繰りが悪化しているのでは?」という信用不安への恐怖

これが最も大きな理由です。
もし取引先にファクタリングの利用を知られたら、「あの会社は銀行から借りられないほど、経営が厳しいのではないか?」と勘繰られてしまうのではないか、という恐怖です。

実際には、急な事業拡大のために利用するケースも多いのですが、事情を知らない取引先から見れば、ネガティブな印象を持たれても不思議ではありません。
この信用不安が、今後の取引量の縮小や、支払いサイトの短縮要求などに繋がることを、経営者は本能的に恐れているのです。

「今後の取引に影響が出るかもしれない」という現実的な懸念

長年かけて築き上げてきた取引先との信頼関係。
それを、資金調達の一件で損ないたくない、という気持ちも非常に強いものがあります。

「債権を他に売るなんて、うちの会社を信用していないのか?」と思われてしまうのではないか。
「手続きが面倒だから、今後は別の会社に発注しよう」と考えられてしまうのではないか。

こうした現実的な懸念が、ファクタリングの利用、特に取引先の協力が必要な3社間契約への大きなハードルとなっています。

いまだに残る「ファクタリング=良くないもの」という古いイメージ

残念ながら、一部にはまだ「ファクタリング」という言葉に対して、どこか後ろめたい、良くないイメージが残っているのも事実です。

これは過去に、ファクタリングを装って法外な金利で貸し付けを行う「偽装ファクタリング」などの悪徳業者が存在したことも影響しています。
現在では法整備も進み、健全な市場が形成されていますが、特に年配の経営者や経理担当者の中には、こうした古いイメージを引きずっている方もいらっしゃるかもしれません。

こうした根深い不安があるからこそ、私たちは「取引先にバレない」という点を非常に重視する必要があるのです。

取引先にバレずにファクタリングを利用するための鉄則3か条

では、具体的にどうすれば取引先に知られることなく、安全にファクタリングを利用できるのでしょうか。
絶対に守っていただきたい「鉄則」を3つ、お伝えします。

鉄則1:必ず「2社間ファクタリング」を選ぶ

これは、これまでお話ししてきた通り、最も基本的な大原則です。
取引先に知られたくないのであれば、選択肢は「2社間ファクタリング」一択です。
手数料の安さに惹かれて3社間ファクタリングを選ぶと、その時点で取引先への通知が確定してしまいます。
まずは、2社間ファクタリングを専門に扱っている、信頼できる会社を探すことから始めましょう。

鉄則2:「債権譲渡登記」の有無と影響を必ず確認する

少し専門的な話になりますが、ここは非常に重要なポイントです。
2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社がリスクヘッジのために「債権譲渡登記」という手続きを行うことがあります。

これは、売掛債権の所有権があなたからファクタリング会社に移ったことを、法務局に記録する制度です。
これにより、ファクタリング会社は、あなたが同じ債権を別の会社にも売却する「二重譲渡」などのリスクを防ぐことができます。

しかし、この登記情報は誰でも閲覧することが可能です。
つまり、もし取引先が与信管理などの目的で登記情報を調べた場合、ファクタリングの利用が発覚してしまう可能性があるのです。

【チェックポイント】
契約前に、債権譲渡登記が「必須」なのか「不要」なのかを必ず確認しましょう。近年では、経営者のニーズに応え、登記不要で契約できるファクタリング会社も増えています。

鉄則3:契約前に見抜く!悪徳業者の危険な手口

2社間ファクタリングは、その手軽さから悪徳業者が紛れ込みやすいという側面もあります。
彼らの目的は、ファクタリングを装って、実質的な高金利の貸し付けを行うことです。
こうした業者と契約してしまうと、法外な手数料を請求されるだけでなく、強引な取り立てによって取引先にバレてしまうリスクも高まります。

【危険な業者の見分け方】

  • 手数料が相場から逸脱している:2社間の相場(8%~18%)を大幅に超える、または下回る場合は注意が必要です。
  • 契約書が「売買契約」ではない:ファクタリングは「債権売買契約」です。「金銭消費貸借契約」となっている場合は違法なヤミ金です。
  • 償還請求権(しょうかんせいきゅうけん)がある:「償還請求権あり」とは、万が一取引先が倒産した場合、あなたが返済義務を負う契約です。これは実質的な融資と同じであり、健全なファクタリングには存在しません。

こうした悪徳業者を避け、信頼できるパートナーを選ぶことが、結果的に「バレない」ための最良の防御策となるのです。

【要注意】「バレないはず」がバレてしまう3つの落とし穴

「2社間ファクタリングを選んだから、もう安心だ」
そう思うのは、まだ早いかもしれません。
「バレないはず」の2社間ファクタリングで、思わぬ形で取引先に知られてしまうケースが実際に存在します。

ここでは、あなたが陥りがちな3つの落とし穴について、具体的にお話しします。

ケース1:貴社の入金遅延でファクタリング会社から取引先に連絡がいく

2社間ファクタリングでは、期日通りに取引先から入金された売掛金を、あなたが責任を持ってファクタリング会社へ送金する必要があります。

もし、この送金が遅れてしまったらどうなるでしょうか。
ファクタリング会社は債権を回収するため、やむを得ず取引先に直接連絡を取り、債権の存在を主張する可能性があります。

これは契約上、ファクタリング会社の正当な権利です。
うっかりミスが、最も避けたかった「取引先にバレる」という事態を引き起こしてしまうのです。
資金管理は、これまで以上に徹底する必要があります。

ケース2:実は「3社間」だった…悪徳業者の契約書トリック

これは悪質なケースですが、注意が必要です。
口頭では「2社間で進めます。取引先には連絡しません」と説明しておきながら、契約書には小さく「債権譲渡の通知を行う場合がある」といった一文を紛れ込ませる手口です。

契約書をよく読まずにサインしてしまい、後日、ファクタリング会社から取引先に通知書が送られて発覚する、という最悪のパターンです。

契約書は、あなたの会社を守る最後の砦です。
どんなに時間がなくても、隅々まで目を通し、少しでも不明な点があれば、担当者に何度も確認する癖をつけましょう。

ケース3:取引先が「債権譲渡登記」を偶然発見してしまう

鉄則2でも触れましたが、債権譲渡登記による発覚リスクはゼロではありません。
特に、大企業と取引をしている場合、相手先の与信管理部門が定期的に取引先の登記情報をチェックしていることがあります。

「うちの取引先が、わざわざそんなことを調べるはずがない」
そう思うかもしれませんが、リスク管理が徹底されている会社ほど、こうしたチェックを怠りません。
絶対に知られたくないのであれば、やはり登記不要のファクタリング会社を選ぶのが最も確実な方法と言えるでしょう。

ファクタリングを検討する前に経営者が心得るべき最終チェックポイント

ここまで、ファクタリングがバレないための方法を中心に解説してきました。
最後に、資金調達コンサルタントとして、あなたがファクタリングを利用する前に、必ず心に留めておいてほしい3つのポイントをお伝えします。

手数料の安さだけで選ばない(諸費用を含めた総額で比較する)

ファクタリング会社を選ぶ際、どうしても手数料の低さに目が行きがちです。
しかし、見積もり上の手数料が安くても、登記費用や印紙代、事務手数料といった諸費用が別途請求され、最終的な手取り額が想定より少なくなってしまうケースがあります。

必ず、複数の会社から相見積もりを取り、手数料だけでなく、すべての費用を含めた「総額」でいくらコストがかかるのかを比較検討してください。

契約書は隅々まで読み込む(不明点は必ず質問する)

何度もお伝えしますが、契約書の確認は本当に重要です。

  • 「償還請求権」の有無
  • 「債権譲渡登記」の有無と、必要な場合の抹消手続き
  • 万が一、送金が遅れた場合の「違約金」の条件

こうした重要項目は、納得がいくまで担当者に質問し、クリアにしてから契約に臨んでください。
「プロに任せているから大丈夫」と過信せず、ご自身の目で確かめることが大切です。

銀行融資など、他の選択肢とも必ず比較検討する

ファクタリングは、確かにスピーディーで優れた資金調達方法です。
しかし、銀行融資に比べれば手数料は割高であり、あくまで「売掛金の範囲内」でしか資金化できないという制約もあります。

もし、資金調達までに1ヶ月以上の時間的な余裕があるのなら、まずは日本政策金融公庫や銀行に相談してみるのも一つの手です。

それぞれのメリット・デメリットを正しく理解した上で、今のあなたの会社の状況にとって、本当に最適なのはどの方法なのか、という視点を常に持つようにしてください。

まとめ

今回は、「ファクタリングの利用は取引先にバレるのか?」という、多くの経営者が抱える切実な悩みについて、その解決策と注意点を詳しく解説してきました。

最後に、この記事の要点をもう一度振り返っておきましょう。

  • ファクタリングがバレるかは「契約形態」で決まる
  • 取引先に知られたくないなら「2社間ファクタリング」一択
  • より安全性を高めるなら「債権譲渡登記が不要」な会社を選ぶのが確実
  • 「入金遅延」と「悪徳業者」は、バレてしまう思わぬ落とし穴
  • 手数料だけでなく、契約内容や他の選択肢との比較が成功の鍵

ファクタリングは、決して「後ろめたい資金調達」ではありません。
会社の未来を守り、成長を加速させるための、賢明な経営判断の一つです。

「バレるか、バレないか」という不安に心をすり減らすのではなく、その仕組みとリスクを正しく理解し、自社のための最適な一手として活用してください。

この記事が、あなたの資金繰りの悩みから解放される一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
あなたの挑戦を、心から応援しています。